2017年03月02日

予算と決算でわかる真実

今日は本会議は休会で、午前中に予算特別委員会。

補正予算の審議です。


3月定例会の主な議案は、29年度予算審議で、
新年度の一般会計予算は過去最高額となる、
687億9200万円が提示され、新聞等でも報道されています。


予算ももちろん大事なのですが、実はいちばんしっかりとチェックする必要があるのは決算なのです。


例えば国の予算も今まさに審議中ですが、
こちらも新聞やテレビでは過去最高額、とか
前年度比大幅増とかいう報道がありました。


この報道だけを見ると、国の予算が年々拡大して、政府も財政出動をやっているように感じますが、決算を見るとそれがまったく間違いであることがわかります。


実際の数字を見てみましょう。

国の当初予算額を見てみます。

25年度  92兆6,115億円

26年度  95兆8,823億円

27年度  96兆3,420億円


確かに年々拡大しています。

ところが予算執行中に何度か補正予算が組まれます。
その結果、実際の歳出金額は変わってきます。

で、それぞれの年度の最終的な決算額がどうなっているかというと、


25年度 100兆1,888億円   

26年度  98兆8,134億円   

27年度 98兆2,303億円   


これを見るとわかると思いますが、実際に歳出した金額は年々減っているのです。
国民は、アベノミクスで政府が財政出動して景気対策をやっていると勘違いしてますが、実は今の安倍政権ではまったくの緊縮財政なのです。


デフレの脱却には大幅な財政出動が必要です。


なのに緊縮???

意味が分かりません。


メディアでもそこはまったく報道しない。


日銀の金融政策で、ある程度の景気回復は実現してますが、
本気でデフレからの脱却を目指しているような財政出動は、
やっていないと言うことです。


スキャンダラスなことで足の引っ張り合いをしている時間がもったいないなと思います。


参考までに鶴岡市の近年の予算・決算額もご紹介します。

       【予算額】        【決算額】

25年度 616億7100万円   660億3019万円

26年度 628億2400万円    665億9657万円

27年度 618億1000万円    658億3141万円



29年度の予算案については、
これから予算委員会、常任委員会で審議されます。





Posted by 五十嵐かずひこ at 11:48│Comments(0)
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

QRコード
QRCODE
庄内・村山・新庄・置賜の情報はコチラ!

山形情報ガイド・んだ!ブログ

アクセスカウンタ
読者登録
メールアドレスを入力して登録する事で、このブログの新着エントリーをメールでお届けいたします。解除は→こちら
現在の読者数 1人
プロフィール
五十嵐かずひこ
五十嵐かずひこ
鶴岡市鼠ケ関で生まれ育つ。
平成25年11月から鶴岡市議会議員となる。
これまで経験したことのない人口減少社会。
地方の抱える課題は特に深刻だ。
その中で、持続可能な地域の実現を目指して、
出来る事を確実に一歩ずつ進めていきます。