景気と株価
平成30年がスタートしましたが、今年はどのような年になるのでしょうか?
アベノミクスの成果のおかげで景気は良くなってきていると言われている。
株価も好調に上がってきている。
しかし、はたして景気が良くなったから、株価も上がってきたのか?
実はそこに大きな疑問を感じる。
日経平均株価を見ると、かなり好調な数字になっている。
これは日本の経済が好調だからなのか?
その背景をみると、そうとは言えない事実があった。
株価は、買う人が多ければ当然ながら株価は上がる。
ところが、最近の売買の実態を見ると、国内や海外の投資家は売り越しているらしい。
普通だったら、下がるはずの状況だ。
なのに、なぜ上がっているのか?
実は大幅に買っている資金があるのだ。
いま株を大幅に買っているのは、投資信託などの機関だ。
その資金がどこから出ているかと言えば、実はGPIFなのだ。
GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)が、国民から預かっている年金資金で株を買っているのだ。
この事実を国内メディアはほとんど取り上げないが、
ロイター通信などの海外メデイアははっきりと指摘している。
これは官邸が主導しているとの見方もある。
アベノミクスの成果をアピールするための演出が目的だと。
経済の実態を反映した株価ではないということは、
いまの株価が実に不安定なものだと言うことができる。
政策の変化によって、一気に下落する恐れもある。
一日も早く、株価に見合うように実体経済も成長することを期待したい。
その為には、かなり大型の補正予算や、新年度予算の増額が必要だ。