冷静に見る目
日本中がそう感じていると思うが、
テレビを付けるととにかくトランプの名前が出てくる。
その大半はトランプ大統領に対する批判のニュースだ。
マスコミもあまりにも煽り過ぎているのではないかと感じる。
高橋洋一下越大学教授が書いているのだが、
アメリカは例えばバカが大統領に選ばれてしまった場合を想定して、
ちゃんとブレーキが利くようなシステムになっている。
三権分立がきちっとしていると言うことだ。
実際、7ヵ国からの入国を禁止する大統領令に対して、
ワシントン州シアトルの連邦地裁は一時差止命令を出し、
それに対してトランプ米政権はサンフランシスコ連邦高裁に上訴した。
この間、大統領令の一時差し止めが当面続くことになっている。
まさに、教科書のような三権分立の実例になっている。
また各紙では、「トランプ大統領が日・中を名指しで批判!」というタイトルで、
トランプ発言を「日本が長年、何をしてきたかを見ろ!
日本や中国は為替操作して通貨安に誘導している!」
と言う記事を取り上げている。
日本は変動相場制で、為替介入はまったくやっていないし、
デフレ脱却のための金融政策の結果として、円安になっているにすぎない。
でも、そんなことはトランプ大統領も十分知った上で
ツイッターで発信している。
その後のディール(取引)が有利になるように
計算した上での書き込みだ。
マスコミは過激に煽ってニュースにしたほうが
視聴率が取れるので、必要以上に大げさな言い方をしているのが現状だ。
鵜呑みにしないで、もう少し冷静な目で見ていたほうがいいと感じる。